どうも、新川です。

葉っぱも特徴的なヤツデ
葉っぱも特徴的なヤツデ

昔から魔除けの意味があり、
よく玄関先に植えられていたようですね。

———————————————————————————

さて、
ここからが本題です。
今回から「論将」篇が始まります。


【論将】

軍を率いるには、
武だけではなく、文武を総合し、
戦争をするには、剛だけでなく剛と柔を兼ね備えなければならない。
ふつう、世人が将を論ずる場合は、
とかく、勇気という観点だけに立ちがちである。
しかし、勇気ということは、将に必要な条件の中の何分の一かに過ぎない。
勇者は、力を頼んで考えもなしに戦いをはじめる。
利害を考えずに戦うのは、誉められた話ではない。

そこで、将の心すべきことが五つある。


一曰理、二曰備、三曰果、四曰戒、五曰約。


「一、理(管理) 二、備(準備) 三、果(決意)
四、戒(警戒、自戒) 五、約(簡素化)」

それぞれの能力に応じた役割がある。

「理」:どんなに大勢の部下がいても、それを一つにまとめることが出来る
「備」:ひとたび門を出れば、至る所に敵がいるつもりでかかること
「果」:敵と相対したときに、生きようという気持ちを捨てること
「戒」:たとえ勝っても緒戦のような緊張感を失わないこと
「約」:形式的な規則や手続きを省略し、簡素化すること

ただ、勇猛なだけでは将として不充分であり、
統率する裏付けが必要である。

続く


参考文献:
『孫子・呉子・尉繚子・六韜・三略 』 徳間書店
『孫子・呉子』 プレジデント社
『老子』 岩波文庫

参考サイト:
『呉子副詮』 国文学研究資料館HPより

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here