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こんにちは、大原です。
趣味の将棋の話です。
(参考ブログ記事:年末の竜王戦

ここ最近ですが
「将棋はAI(人工知能)が人間を越えてしまい、
人間はコンピューターに勝てなくなってしまっているのでは?」
という懸念を感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

4年前からタイトル戦に昇格した叡王戦(えいおうせん)という棋戦では、
その優勝した棋士がコンピュータと対戦しますが、
毎年コンピュータ側が連勝しており、
プロ棋士の方からも
「予想以上にコンピュータは強かった」というような
コメントが見られます。
(参考:将棋の叡王戦(えいおうせん)→ http://www.eiou.jp

最近の、普通の棋士どうしのタイトル戦などでも、
コンピュータが推奨する手を参考にして
プロ棋士の方が解説する場面が多くなってきました。
youtubeの動画でも
将棋の解説動画がアップされていますが、
最新の将棋ソフトによる解説が目立ちます。

さて、先日、個人的に注目していた
ある将棋の棋戦が行われ、
youtubeで解説動画を見ました。

その解説動画でも
最新の将棋ソフトが解説し
「現局面では先手がどれぐらい有利だ」
などといった形勢判断が一手ごとなされ、
その評価を点数として数値化されてました。

その将棋の中盤から終盤にかけて、
ちょっとした事件が起こりました。

先手のプロ棋士が
ある一手を指すと、
「その手は大きな悪手である」と解説のコンピュータが判断したようで、
形勢は大きく先手が不利との判断がなされました。
(具体的には、その手の後、
先手が3000点マイナスであるとの評価値が示されました。)

ですが、その次の一手が指された後、
形勢が大きく先手の有利となりました。
(その手とは
持ち駒の「銀」をタダで相手に渡してしまうように見える一手でした。)
コンピュータの評価が、
大きくマイナスだったのが一気にプラスに転じました。

つまり、持ち駒の「銀」を
タダで相手に渡してしまうように見える一手が
実は凄い好手こうしゅであり、
かなり複雑な手順ですが
「銀」を取ると、取った後手は詰み(=負け)となるようで、
コンピュータは
その「銀」を取ることができないことを見落としていたということです。
(その詳細な詰み手順は、後にある人が解説されていました。)
その手を境に、先ほどまでのコンピュータの形勢判断とは異なり、
先手が有利を保って勝利を収めたのでした。

その先手の棋士とは羽生九段で、
昨年末、竜王戦のフルセットの末、惜しくもタイトルを防衛できず、
タイトルを失ってしまったことは
ニュース番組でも取り上げられていました。
(参考ブログ記事:年末の竜王戦

今年の竜王戦に向けての予選が
今月から行われておりますが、
上述したのはその羽生さんの竜王戦 予選の第1局の内容で、
コンピュータの形勢判断にまさる手を指しての勝利でした。

基本的な計算能力は
コンピュータの方が優れているかも知れませんが、
複雑な手順でも、勝利する可能性を排除しない棋士の感性が
コンピュータに勝ったと言えるのではないでしょうか。
このような一手を見ると
将棋の面白さ、奥深さを感じることができます。

スターバックスのパングラタ
スターバックスのパングラタン↑ 隣のお客さんが珈琲を飲みながら将棋の本を熱心に読んでました。

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