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こんにちは、大原です。
今年最後のブログとなりました。
今年も1年間お付き合い頂きありがとうございました。

年末の大掃除も終わり、
正月の準備も終わり、
さあ何をしようかしらという方、
ひっそり読書にふけたりするのも良いですね。
では、前回の続きです。(前回ブログ:『医界之鉄椎』 其の一

今回は「漢方は、決して
古くさくて使えないというものでは無い」
ということを述べている箇所を
みていきたいと思います。

十三頁
十三頁

世の中には「漢方は陳腐の医学だ」と嘲笑する人がいる。
確かに、漢方の起源は二千有余年前にさかのぼるため、
長い年月を経たものであるという意味では罵倒するに値する。

しかし、大進歩を遂げたと称せられる
洋方(西洋医学)と比較すれば、
漢方はさらに斬新であることを知るが、
いまだかつて陳腐であることを見たことがない。

このあと、医学の歴史について簡単に触れていきます。

十四頁
十四頁

(中略)
・・・これに反して西洋医学は、
生理解剖、病理、病理解剖、病原等の学理を簡明にさせ、
現代はいわゆる第5期に入り、
いわゆる病原検出時代に到達したと称せられる。
さらに一歩進んで、
病原を削減させる効果が実現となれば
いわゆる第6期の病原削減時代が完成するに至る。

長く続いた漢方に比べ、
今の病原検出時代にまで発達・進歩した西洋医学ではあるが、
はたしてその治療実績においても
大進歩をもたらしたといえるだろうか。

十五頁
十五頁

外科的手術の方面に関しては確かに進歩したといえるが、
内科的治療方面においては進歩していないと言わざるを得ない。
これを少ししか論じないのはどうしたことだろうか、
その理由を乞いたい。

来年に続きます。


<参考文献>
『復刻 医界之鉄椎』たにぐち書店

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

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