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こんにちは、大原です。
すっかり年の瀬ですね!

さて、『醫界之鐵椎いかいのてっつい』(=『医界之鉄椎』)は
明治43年(1910年)に刊行された書物です。

当時は明治政府の政策によって西洋医学が主流となり、
江戸時代まで続いていた漢方が
捨て去られようとしていた時代でした。
そのあたりの時代背景については
以前のブログで紹介しました
『漢方医術復興の理論』という本に詳しく書かれていますので
興味がおありの方はぜひご一読ください。

当時捨て去られようとしていた漢方が、
実は優れているものであるといったメッセージが
『医界之鉄椎』で力強く記されています。

今回は、そのはじめの方の内容を少しみてみましょう。
(以下、色文字の現代訳は拙者が作成したものです。
内容に関して興味のおありの方は
実際の文章をお読み下さい。)

七頁
七頁

私は、医学を東に学び、西に学び、
過去に学び現在に学ぶ。
真理に、古いも新しいものなどなく、
また、医術に東洋と西洋の差があると
思惟する(考える・分別する)ことは、
真理に至る観察というものが足りていないのである。

十二頁
十二頁

漢方の医方は東洋思想に発し、それらの書物は
実効的経験方を記述しているに過ぎないため
科学的研究をそれほど経ておらず、
したがってその理論は機能的、総合的であり
器械的、差別的にならず、
内科術においてかえってその妙をみる。
(→漢方は人体を総合的に考えることから、
内科系疾患に効果をあげやすい。)

しかし、現在においては
その効果を判定すべき物差しが無い。
漢方の効果が判定ができるような、
新しい理論・科学ができて、
それらをもってすれば、科学的見地からしても
僅かな錯誤(誤り)をも発見することはないだろう。
(→漢方は、効果は実際に認められるものの、
その効果を科学的に測るものが現在は無い。

今後、もし科学が進歩して
漢方の効果を測ることができる物差しができれば、

その効果を間違いなく証明するはずである。)


<参考文献>
『復刻 医界之鉄椎』たにぐち書店

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

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