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こんにちは盧です。
引き続き白朮の部分を見ていきます。
治風寒湿痺
痹は後世に謂う白虎歴節痛風なり。
その症、風寒湿の三邪交わり合いて
営衛を閉じ渋らするによりてなり。
・・・
脾胃盛んなるときは営衛の運行もまた盛んにして
たとえ風寒湿の三邪襲うことありといえども、
閉渋留滞せしめて諸痛を致すに及ばず。
脾胃虚するときは営衛の運行もまた不順にして
かの三邪虚に乗じて閉渋留滞せしめてついに
諸痛の症を致す。
ゆえに白朮をもって脾胃を補益し寒湿を除くときは
諸痹を自ずから安じ、白朮よく湿を除くときはもっとも
湿痹を療ずる功盛んなりとす。
白虎歴節痛風とは現代でいう痛風などの
関節炎のことを言う。
痺証は風寒湿邪と言われる外部からの影響(外因)
によって起こされるが体に風寒湿邪が侵入するためには
「邪の湊(あつま)るところ、その気は必ず虚す」(『素問』評熱病論篇)
と言われるように虚に乗じる必要がある。
ここでは脾胃の虚に乗じて風寒湿邪が痹証を形成
したものへ白朮を使うとしている。
白朮の応用の1つであろう。