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「補薬を煎ずるには、
かたき木、かたき炭などのつよき火を用ゆべからず。
かれたる蘆の火、枯竹、桑柴の火、
或いははけし炭など一切のやはらかなる火よし。
はげしくもゆる火を用ゆれば薬力を損ず。
利薬を煎ずるには、
かたき木かたき炭などの、
さかんなるつよき火を用ゆべし。
是薬力をたすくるなり。」
貝原 益軒『養生訓』より
下野です。
今回は『養生訓』の記事となります。
では早速、
冒頭文を現代語訳してみましょう。
「補薬を煎じるときに、
堅い木や炭の強力な火を用いてはいけない。
枯れた葦、竹、桑の枝、
或いは消し炭などの穏やかな火が宜し。
激しい火は薬効を損じることとなる。
反対に利薬を煎じるときは、
堅い木や炭の強力な火力を用いなさい。
そうすれば薬効は増すのである。」
今回の内容は、
漢方薬を煎じるときの火力の話となり、
『傷寒論』にも生薬の配合や煎じ方に
火力もしっかりと記載されております。
当院で先日行った「一般向け講座〜桂枝湯を学ぼう〜」の際にも、
大原先生が火力調整を行っており、
(特になぜこの火力なのかは言ってないかもですが)
ただ煮出すだけでは無いということが分かるかと思います。
素材を活かす料理と同じですねφ(・ω・ )
また次回の講座「葛根湯」の際にも
この火力が出てくると思いますので、
ご参加の方はそこにもご注目頂ければと思います。
<参考文献>
『養生訓』 貝原守一博士校訂本
『口語 養生訓』 日本評論社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
下野