こんにちは、大原です。
秋も深まる今日この頃、いかが御過ごしでしょうか?
夕方、まだ明るいなと思っていると、
いつの間にか日が暮れて暗くなってます。
この、秋の夕日が急に沈むことを
「秋の日はつるべ落とし」と言いますが、
「つるべ」とは漢字で「釣瓶」と書き、
水を汲むために井戸の中で竿や縄の先につけておろす桶のことを言うようです。
その釣瓶が井戸に滑り落ちるように、
秋はあっという間に日が暮れるということです。
さて、ではなぜ秋はあっという間に
日が暮れると感じるのでしょうか?
秋になると、
夕方には地球の自転のスピードが速くなって、
早く日が暮れるということでは
もちろんありません。
調べてみると
「薄明(はくめい)」という現象が
関係しているようです。
「薄明」とは、上空の大気が太陽光を散乱して光り、
日の出前や日の入後も
しばらくは暗くならない現象のことをいいます。
夕暮れ時において、
水平線と、水平線下の太陽の中心とが
なす角度(=伏角(ふかく)というそうです)が、この角度が
0〜6度の場合は、まだ外での活動に支障のない明るさとなるそうです。
(ちなみに12度を超えると、
ほとんど暗くなり、多くの星が認識できる暗さとなるそうです。)
薄明継続時間は6月が一番長くなるそうで、
日が沈んでから約2時間かけて、ゆっくりと暗くなるそうです。
ですが、9月〜10月は、日が沈んでから1時間半ほどで暗くなり
夜を迎えるそうです。
つまり、日照時間が短くなってくるうえに、
夏に比べて約30分も薄明継続時間が短くなるため、
急に暗くなったと感じやすいのですね。
また、薄明のおこる原因は、
大気中の塵などによる光の乱反射のようです。
秋になると、薄明が起こりにくくなる、
すなわち光の乱反射が起こりにくくなる原因は、
夏に比べて空気が少し澄んでくるからでしょうね。
参考ホームページ
『ウェザーニュース』http://weathernews.jp/s/topics/201610/060145/