<近日開催予定のイベント情報>
こちらのページに
一般の方向けの講座や学生向け勉強会の予定を
集約しております。ぜひご参照ください。
イベント情報ページ


「千金方曰、
食しをはるごとに、手を以、面をすり、
腹をなで、津液を通流すべし。
行歩する事数百歩すべし。
飲食して即臥せば百病生ず。」

貝原 益軒『養生訓』より


下野です。
今回は『養生訓』の記事となります。
では早速、
冒頭文を現代語訳してみましょう。

「『千金方』には次の様に記してある。
食後は手で顔をこすり、腹を撫で、
消化を助けるようにしなさい。
数百歩あるきなさい。
飲食してすぐ横になれば、
百病を生じる。」

よく
「食後すぐに横になると牛なる」
という言葉がありますが、
この冒頭文が基になっていると思われます。

食事を摂り横になると
食滞という滞りが発生すると考え、
それが冒頭文にあるように
百病を生む原因となります。
そうならないためにも
自分でお腹を撫でたり、
歩きなさいと言っております。

基本的に家に居て
食後数百歩歩くというのは難しいことなので、
食後は食器の片付けや部屋の軽い掃除を
行えば十分かと思います。

これも病を悪化させないための
重要行動となります。
では。


<参考文献>
『養生訓』 貝原守一博士校訂本
『口語 養生訓』 日本評論社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

下野

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