<近日開催予定のイベント情報>
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どうも、新川です。
一時の外出が危ぶまれるような暑さがおさまってきたと判断し、
日陰の多い公園へ行って来ました。
暫く公園内の遊歩道を歩いていると、
「やっぱり暑いな・・」
ということで、
【噴水公園】という案内板を頼りに歩くこと10分。
思わず、裸足になって足を水場に浸していると、
その横で鳩も水辺につかっていました。
この様子だと
まだまだ残暑は続くようですね。
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ここからが本篇です。
『温病条辨』巻首 原病篇
の続きを 綴って参ります。
温病条辯
【巻首 原病篇】
「腎熱病者、先腰痛、脛痠、苦渇数飲、身熱。
熱争則項痛而強、脛寒且痠、足下熱、不欲言。
其逆則項痛員員澹澹然。
戌己甚、壬癸大汗、気逆則戌己死。
刺足少陰・太陽。」
→
「腎の熱病は、先ず腰痛み、脛痠く、
渇きに苦しみ数飲み、身熱す。
熱争えば則ち項痛みて強ばり、脛寒え且つ痠く、足下熱し、言うを欲せず。
其逆すれば則ち項痛み員員澹澹然とす。
戌己に甚だしく、壬癸に大いに汗し、気逆すれば則ち戌己に死す。
足少陰・太陽を刺せ。」
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本条は腎の熱病に関してです。
解釈:
・先腰痛
→腰は腎の腑であり、
腎の経脈は脊を貫き長強穴で会するので、
腎の熱病では腰がまず痛む。
・脛痠、苦渇数飲、身熱
→腎脈である脛が滋養を失ってだるくなり、
口渇があって引水自救しようとし、発熱する。
・熱争則項痛而強、脛寒且痠、足下熱、不欲言。
其逆則項痛員員澹澹然
→熱勢になると、
影響が腑にも及んで太陽膀胱経である項部が強ばって痛み、
「熱極まれば寒に似る」で、
腎脈が涸燥して陽気を載せて布達できないために脛が冷える。
腎の経脈は小趾から始まり足下を過ぎ、
腎熱が甚だしいので足底がほてる。
少陰腎病が言を主る少陰心に及ぶと、
物を言うのがおっくうになる。
続く
参考文献:
『黄帝内経素問』
『黄帝内経霊枢』
『中国医学の歴史』 東洋学術出版社
『中医臨床のための温病条弁解説』医歯薬出版株式会社
新川