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どうも、新川です。

朝9時 猪名川から五月山を見る 
朝9時 猪名川から五月山を見る

あまりの暑さに、
日中に行動することはあきらめて、
早朝から身体を動かしてきました。

この日は風も流れていたので空気がよく動いてました。

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さて、
ここからが本題です。
今回から「料敵」篇が始まります。


【料敵】
この篇のテーマは、
「冷静に敵情を分析せよ」ということであり、
戦を仕掛ける際、
勝てる敵かどうか
その判断をいかに行うかが述べられている。

武候がたずねた。
「いま、秦はわが国の西部をおびやかし、
楚はわが南部に接し、趙はわが北部を衝こうとし、
斉はわが東部をうかがい、燕はわが背後を断とうとし、
韓はわが前方に拠っている。
四面腹背を六国の軍勢にとりかこまれ、
わが国の形勢はまことに不利である。
憂慮にたえないが、どうすればよいであろうか」

呉起はこたえた。

夫安国家之道、先戒為宝。今君已戒、禍其遠矣。臣請論六國之俗。

それ国家を安んずるの道は、まず戒むるを宝となす。今、君すでに戒む、禍わざわいそれ遠ざからん。臣請う、六国の俗を論ぜん。

 

→「国家の安全をはかるには、何よりも警戒ということが大切です。
十分に警戒するならば、国難を避けることができるにちがいありません。
まず、六国の国情を検討してみましょう。」

この後、
六国それぞれの軍隊の特徴を述べ、
またその理由から対策を導き出していく。

以下、「斉」国を一例として抜粋してみる。

夫斉陣重而不堅。

それ斉の陣は重くして堅からず

夫斉性剛。其国富、君臣驕奢、而簡於細民。
其政寛而禄不均。一陣両心。前重後軽。故重而不堅。撃此之道、必三分之、猟其左右、脅而従之、其陳可壞。

それ斉の性は剛。その国は富み、君臣驕奢にして細民に簡なり。その政は寛にして禄均しからず。一陣両心あり。前重く後軽し。故に重くして堅からず。これを撃つの道は必ずこれを三分し、その左右を猟り、脅かしてこれに従わば、その陳壊るべし。

→斉の軍隊は充実しているが、強固ではない。〜
〜斉の人間は剛毅な性質で国は富んでおりますものの、
君主や家臣はおごりたかぶり、人民をおろそかにしております。
その政治は寛大ですが、俸禄は不公平です。軍の内部が意志の統一を欠き、
第一線部隊は充実していますが、後方部隊は手薄です。
したがって、充実しているが強固でないということになります。
これを撃つには、わが軍を三分し、その二をもって敵の左右をおびやかし、
その一をもって中央を衝くことです。

このように、
緻密な分析の上で敵情を把握し、
戦に備えていることが分かる。

続く


参考文献:
『孫子・呉子・尉繚子・六韜・三略 』 徳間書店
『孫子・呉子』 プレジデント社
『老子』 岩波文庫

参考サイト:
『呉子副詮』 国文学研究資料館HPより

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

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