下積み修行中の本多のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
今回は※基本的な脈の取り方について書いていきます。
1、時間帯
2、姿勢
3、指の位置
4、挙・按・尋(じん)
5、切脈時間
6、呼吸
【時間帯】
脈を診る時間帯ですが、早朝に取るべきとされており、
その理由として、まだ活動を始めておらず、食事もとっていない
内外の環境を受けていない安静な状態だからです。
しかし早朝でしか正しい脈をとれないと言うわけではなく、
早朝は気血経脈が比較的影響を受けていないということで、
安静な内外環境が必要という例えとして用いています。
【姿勢】
姿勢についてですが、患者は椅子にかけるか、または、
仰向けに寝てもらい、いずれも患者と向き合う必要があります。
椅子に腰をかけてもらう場合には施術者と患者との間に台と手枕を置いて、
手の平を上にして伸ばしてもらいます。
仰向けに寝てもらった場合は手を合掌してもらいお臍の辺りまで
降ろして診ます 。どちらにも共通して言える事は、
患者の全身に余分な力が入らないように配慮する必要があります。
例えば、施術者と患者との間に緊張感があり過ぎるのは
余分な力を入れさせてしまう要因となりますので、
適度に張った空気を作る必要があります。
【指の位置】
次に指の置き方ですが、医師の左手で患者の右手、
施術者の右手で患者の左手を対象とします。
橈骨茎状突起の内側に中指を置き、関脈とし、
関の前にある位置を寸脈として示指(人差し指)を置いて、
最後に関の後ろにある位置を尺脈として環指(薬指)を、
三指が平に並ぶ様に置きます。
あてる指の部位は指先で捉えた方が正確に診やすいのですが
初心者が初めから指先で捉えるのは難しいので、指の腹でならしていきます。
指をあてる間隔は、患者が施術者と同程度の体格であれば
自然に指をおき、大きければ間隔を広めに、小さければ狭めて置きます。
【挙・按・尋】
『挙』とは指に入れる力を軽くして皮膚の上にのせる事で、
浮取や軽取ともいい、『按』とは指に入れる力を強くして
筋骨の間まで圧を加える事で、沈取や重取ともいいます。
その中間の力で指を移動させながら脈を捉えるのを『尋』といいます。
寸・関・尺の3か所一度に診る方法は『総按』で
寸・関・尺のいずれかを一つずつ確実に診る方法を『単按』といいます。
総按で力を加えていくときは必ず3指に均等に力を入れます。
【切脈時間】
脈を診る時間は少なくても1分以上はとります
結脈・代脈・促脈(不整脈の種類)があるかを判断するためと、
脈が50回拍動(脈拍五十動)するのをみることで正確に脈状を
捉えることができるためです。
【呼吸】
呼吸については一息(1回吸って吐く)で何回脈を打つかを数え、
遅脈か数脈(速い脈のこと)かを判断にします。
正常ならば一息で4~5回となります。
※基本的な脈の取り方の一例です
『中医脉学と瀕湖脉学』 たにぐち書店
本多