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こんにちは、大原です。
今回も易に関する内容です。前回までの記事はこちら
→一陽来復の卦
→天地否の卦
さて今回は、次の卦についてです。
この卦は「泰」または「地天泰」などといわれます。
上図の「地天泰」は、上卦に「坤(こん)=純陰」が、
下卦に「乾(けん)=純陽」が配置されています。
ちなみに
前回の「天地否」の卦は塞がって通じないという、
あまり良くない卦の意味でしたが、
今回の「地天泰」は、上卦と下卦が反対になってますね。
さて、卦の説明のことを卦辞(かじ)と言いますが、
この「地天泰」の卦辞は
「泰。小往大来。吉亨。 」((たいは、しょうゆきだいきたる。きちにしてとおる。)
とあり、万事順調で、
やはり吉を表す卦ということのようですね。
天が下に降り、地が上に昇っていることを表していますが、
これは一見不都合なようで、
天地が交わり、陰陽の気が通じることをいい、
通じることから「泰」と名付けられているそうです。
人でいえば君主(王様=「天」)と臣下(部下=「地」)が交わって
その気持ちが相通じることで、
一人の人間でいうと、
内心が健(剛健)で、外面はおとなしいという
言い換えると
ポテンシャルの高い状態をいうようです。
会社でいうと、
一見すると見た目(外見)は地味な会社ですが、
収益(内面)が非常に安定しているような状態をいうのだと思います。
「天地否」と「地天泰」という
対照的な二つの卦をみてきましたが、
なんとなく陰陽の考え方が
理解しやすくなってきたのではないでしょうか?
参考文献:
『易』 中国古典選
『易経』 岩波文庫
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。