下積み修行中の王のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


こんにちは、王です。

今回は生理学、血液型について書いていきます。
時々、自分の血液型が何型が知らないと仰る方がおられます。
みなさんは御自分の血液型を御存知でしょうか。
どうして同型でなければ輸血出来ないかなど少し解説します。

血液型の異なる血液を混ぜると赤血球が互いに密着して塊を作ります。
これを赤血球の凝集反応といい、凝集した赤血球は溶血や
細い血管の閉塞を起こし、悪心やショック症状となって現れます。

(1) ABO式血液型

ABO式血液型は赤血球の膜に存在するA,Bの
2種の抗原(凝集原)の有無によって分類されるもので、
Aのみを持つものをA型、Bのみを持つものをB型、
A,B両方持つものをAB型、どちらも持たないものをO型と呼びます。
また凝集原に対するα、βの2種の抗体(凝集素)が血漿中に含まれます。
A型のヒトはβのみ、B型のヒトはαのみ、O型のヒトはα、βを持ちます。
AB型のヒトはαもβも持っていません。
凝集はA+α、B+βの組み合わせのときに起こります。
輸血はこの凝集が起こらない組み合わせで行わなければならず、
原則として同型で行います。
ABO式血液型はA,B,Oの3種の遺伝子が2個ずつ組み合わさって
染色体に含まれます。したがって遺伝子の組み合わせは、
AA,AO,BB,BO,AB,OOの6通りあります。
AとBの間には優劣関係はありませんが、OはAとBに対して
劣勢になるので、AA,AOはA型、BB,BOはB型、ABはAB型
OOはO型として現れます。

血液型 抗原(凝集原) 抗体(凝集素) 遺伝子型
A型 A β AA、AO
B型 B α BB、BO
AB型 A、B なし AB
O型 なし α、β OO

(2)Rh式血液型

Rh因子は赤血球膜にある抗原(凝集原)で、アカゲザル(rhesus monkey)の
赤血球にあるものと同じため、Rh因子と呼びます。
赤血球にRh因子を持つひとをRh陽性(Rh+)、持たないヒトをRh陰性(Rhー)といい、
日本人では、99,6%がRh+です。
Rh式血液型は、輸血を繰り返す場合や妊娠時に問題となります。
Rh因子に対するる抗体は通常血液中に存在しないが、Rh+の血液を
Rhーのヒトに輸血すると、Rhーのヒトの中にRh因子に対する抗体が生産され、
2回目以後の輸血の際に、抗Rh抗体が輸血されたRh+の血液の赤血球と反応して
赤血球の凝集反応を起こすことがあります。
また、母親がRhー、父親がRh+の場合、胎児はRh+となる可能性が高くなります。
通常第1子は無事出産するが、このとき胎児の赤血球はわずかであるが母体内に入り、
母体内で抗Rh抗体の産生を誘発します。第2子(Rh+)を妊娠したとき母体内に抗Rh抗体が
胎盤を通って胎児に移行し、胎児の赤血球凝集反応を起こし、
流産や死産を招くことが多くなります。


参考文献:

『生理学』 (医歯薬出版株式会社)

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