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どうも下野です。
現代は便利なもので、
昔の書物(古典籍)を誰でも閲覧できるように
なっております。
その中で以前から気になっていた
古典籍をご紹介します。
それがこちら。
画像引用:『黄帝蝦蟇経』(京都大学附属図書館所蔵)image 16 of 42部分
URL:
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00002402#?c=0&m=0&s=0&cv=0&r=0&xywh=-6741%2C-208%2C19096%2C4160
円の中に蛙と兎、そして下に男性。
一見なにかよく分からない絵でありますが、
これは1500年程前に書かれたと考えられている
『黄帝蝦蟇経』と言います。
円は月の満ち欠けを示し、
その中に蛙と兎(古代中国では月に兎と蛙がいるとされていたようです。)。
下の男性には何やら・が書かれており、
これは経穴(一般で言うツボ)を記しております。
実はこれ、
「書かれている月齢の時に、
男性に記した経穴に治療を施してはいけないよ!」
という施術忌避を記した専門書となっています。
また『黄帝蝦蟇経』には月齢だけでなく、
六十干支という
甲、乙という十干と、
十二支を組み合わせた暦による施術忌避も書かれおり、
この様な理論(施術忌避)は
後世の歴代医家も記しており、
また貝原益軒の『養生訓』にも記されております。
”施術忌避”と記すと、
ならその日は治療辞めた方が良いのでは?
と思われる方もいるかも知れませんが、
実際は「人と天地は相応ず」という整体観をもつ東洋医学では、
自然の動き(四季や昼夜など)に合わせて
人間の気血の動きも変化するから気を付けなさいよ!
と示しているのではと考えられています。
また今後も色んな古典籍を紹介していこうと思います。
下野