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こんにちは、為沢です。
今回の中国医学史は、岐伯ぎはくについてです。

岐伯
岐伯

岐伯ぎはくは黄帝の臣下であり、伝説上の医家です。
出身地は一般的には岐山(陝西省岐山)とされておりますが、
甘粛省慶陽だという説もあるようです。
岐伯は幼い頃から物事を思考し、
普段から自然界の事象を観察するのが好きでしたが、
当時、民衆が疫病で次々に亡くなっていく様を見て医家になることを志します。
良き師に医術を仰ぎ、学友と励み学び、やがて医術を会得し、
後に黄帝の太医(侍医)となった岐伯は黄帝から天師の称号を授かります。

『黄帝内経』は黄帝と岐伯 以下6名の医師との問答形式で書かれており、
医学理論を説いた『黄帝内経素問』と
臨床に重きを置いた『黄帝内経霊柩』と合わせて『黄帝内経』と呼ばれております。
この書に初めて岐伯の名が出てくるのですが、著者は不明です。
その内容は”陰陽五行説”、”気”や”経路”の概念を医学で説いた原典で、
後世の人々はこの名著『黄帝内経』を称え、
黄帝・岐伯を中医学の始祖と崇め
中医学のことを「岐黄之術」と呼ぶようになりました。


参考文献:
『東洋医学 基礎編』
『いちばんわかる!東洋医学のきほん帳』学研
『東洋医学概論』医道の日本社
『現代語訳◉黄帝内経素問』
『現代語訳◉黄帝内経霊枢』
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』東洋学術出版社

画像:
『図像本草蒙筌』総論,首巻,巻之1-12
早稲田大学図書館古典籍総合データベースより
http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/ni01/ni01_00815/index.html

為沢

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