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「善摂生者、
常少思少念、少欲少事、少語少笑、
少愁少楽、少喜少怒、少好少悪、
行此十二少者、養性之都契也。」
『備急千金要方』道林養性第二
下野です。
今回は貝原益軒先生が『養生訓』を記すに当たって
非常に参考にされた、
孫子邈の『備急千金要方』より
養生を行う為に最も重要な「十二少」についてです。
孫子邈に関しては
以前にも記事を書きましたが、
今回も軽く触れておきます。
孫子邈
唐代初期の医家。
幼少の頃から学問を学び、
20歳の頃には諸子百家に精通したと言われる。
また幼少期から体が弱かったが、
医書を読み、多くの医家より診察や治療法を学び、
多くの患者を救ったとされている。
また養生を非常に大切にし、
自身も100歳まで生きたとされている。
著書は『備急千金要方』『千金翼方』。
そんな孫子邈が記したのが冒頭文になります。
現代語に訳すと、
「考慮、念、欲、好奇心、おしゃべり、笑い、
悩み、楽しみ、喜び、怒、好き、嫌い、
これらは少ない方が良い。
少ないことが養生の要である。」
といったところになります。
はい、胆に命じます。
以前から『養生訓』の記事でも記していますが、
やはり養生の要とは
足らないくらいが丁度良いということですね。
<参考文献>
『備急千金要方』中国医薬科技出版社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
下野