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「家に居て、
時々わが體力の辛苦せざる程の労働をなすべし。
吾起居のいたつがはしきをくるしまず、
室内の事奴婢をつかはずして
しばしばみづからたちて我身を運用すべし。
わが身を動用すれば、
おもひのままにして速に事調ひ、
下部をつかふに心を労せず。
是清心省事の益あり。」
貝原 益軒『養生訓』より
※現代では不適切な言葉がありますが、
当時の書物となりますので、
そのまま記載しております。
御了承下さい。
下野です。
本日は『養生訓』の記事に参ります。
では早速、
冒頭文を現代語にしていきます。
「家に居るときは、
体に負担とならない程度に体を動かすべきである。
立ったり、坐ったりをめんどくさがらず、
室内のことは召使いを使わず、
しばしば自分で立って体を運ぶべきである。
自分で体を動かせば、
思うがままに事も整うし、
召使いへの心遣いも不要となる。
これには『清心省事』の益がある。」
こういったところでしょうか。
なぜこのように貝原先生が記したかと言いますと、
東洋医学、
また『養生訓』の中にも多く出てくるのですが、
気血の滞りがダメだよと考えます。
つまり気血が滞る=病となりますので、
常に気血を巡らす生活が必要ですよということです。
家に居ると、
動かない時間が多くなり、
また食後も横になったりすると
食滞が発生することもあり、
そうならないためにも
無理をしない程度に動きなさいということです。
現代(当時も同じでしょうが)で言えば、
掃除、洗濯をするといったところでしょう。
皆さんも御注意下さい。
<参考文献>
『養生訓』 貝原守一博士校訂本
『口語 養生訓』 日本評論社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
下野