下積み修行中の本多のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
今回から四診の一つの切診について記載していきます。
切診とは手指や手掌を直接患者に触れて診察する方法で
脈診と按診の二つに分けられます。
脈診は脈拍の性状を診る方法で、
按診は現代でいう触診のことで、
体の各部位に触れて体の状態を診る方法です。
【脈診】
脈診は疾病の虚実・寒熱・表裏・陰陽を推察する診断方法の一つになり
脈の数や拍動の状態、強弱など脈の性状をみて
異常があるかを判断します。
異常の脈を知る上で重要なことが
正常な脈をまず知る必要があります。
無病で健康な人の脈は一呼吸に四回~五回、拍動して
硬くも柔らかくもなく、太くも細くもなく、
浮いても沈んでもない脈状になり
この様な脈を《平脈》と言います。
平脈ではない脈を異常と捉えて病態をみていきます。
異常な脈として最も基本になるのが、下にあげる《祖脈》となります。
・皮膚の直下より浮いているか沈んでいるか(浮脈・沈脈)
・一呼吸四回~五回より早いか遅いか(数脈・遅脈)
・脈に触れた指先に感じる拍動が強いか弱いか(実脈・虚脈)
初めにこれらを正確に捉えることが重要となります。
【按診】
按診では局部の異常な変化を把握して、
病態のある部位や性質、病状を推測していきます。
按診で最も重要なの重要なものの一つには《腹診》となりがあり
脈診と共に臓腑経絡の異常を捉える
重要な診断方法の一つとなります。
健康な人の腹部は腹部全体が温かく、適度な潤いがあり、
硬くもなく柔らかくもない状態。
腹の異常な状態として、
寒熱、潤燥、浮腫や腹水の有無、
消化管の動きや腹筋の緊張度や硬結、
圧痛などを総合的にみていきます。手技として、
・軽く触れて皮膚の寒熱・潤燥・汗の有無をみる(触)
・やや力を入れて触れる腫脹の部位・大きさ・固さをみる(摸)
・力を入れて触れて胸腹部の腫瘍や圧痛をみる(按)
これらを使い分けて診察していきます。
参考文献:
『腹證奇覧』
『東洋医学概論』 医道の日本社
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版
『中医脉学と瀕湖脉学』 たにぐち書店
『わかりやすい臨床中医診断学』 医歯薬出版株式会社
本多