<近日開催予定のイベント>
「素問を読もう!」勉強会のお知らせ
毎週火曜19時〜 または 毎週木曜13時〜 (途中からの参加も可能です。)
「飲酒の後酒気残らば、
餅、餌、諸穀類、寒具、諸菓、醴、にごり酒、
油の物、甘き物、気を塞ぐ物、飲食すべからず。」
貝原 益軒『養生訓』より
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下野です。
もう今年は桜が散り始めていますが、
先週・先々週とお花見に行かれた方が多かったです。
今回はお花見、又は時期的には歓迎会で
飲酒をする機会があるかと思いますので、
そちらを基とした『養生訓』の記事になります。
では冒頭文を現代語訳してみましょう。
「飲酒した後に、
まだ酒が残っているようなときは、
餅や団子、穀物類、揚げ菓子、果物、
甘酒、濁り酒、脂っこいもの、甘いもの、
すなわち気を塞ぐようなものは食べてはいけないし、
酒も飲んではいけない。」
といった内容です。
飲酒を東洋医学的に診ていくと、
酒の性質は辛・熱となり、
少量であれば気血の運行を助けるとされます。
ただ節度なく飲めば、
体内で邪(湿邪や湿熱の邪)が内生し、
気血の運行を妨げ、
結果的に臓腑を傷つけてしまいます。
また団子等のもっちりとした粘着性の食べ物や
甘い物、味の濃い物を食べると、
湿邪が内生して、これまた気血の運行を阻害してしまいます。
今回の貝原先生の内容であれば、
酒を飲み過ぎて二日酔い?のような状態や、
例えば本人さんが感じる不調がある時は、
それを悪化させる食べ物は取ってはならない
という事を記しておりますので、
その様な状態の時は消化器系を休めるような
食事を摂るようにして下さい。
みな個性が表れて、面白いです。
<参考文献>
『養生訓』 貝原守一博士校訂本
『口語 養生訓』 日本評論社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
下野