<近日開催予定のイベント>
「素問を読もう!」勉強会のお知らせ
毎週火曜19時〜 または 毎週木曜13時〜 (途中からの参加も可能です。)
「酒食を過し、
或いは時ならずして飲食し、生冷の物、
性あしく病をおこす物をくひて、
しばしば泄瀉すれば、必胃の気へる。
久しくかさなりては元気衰えて短命なり。
つつしむべし。」
貝原 益軒『養生訓』より
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
下野です。
では今回も『養生訓』の記事です。
では冒頭文を現代語訳してみましょう。
「酒食を過ごしたり、
食事の時間でもないのに飲食したり、
又は生ものや冷たいもの、傷んだものなどを食べて
しばしば下痢をするようであれば、
必ず胃の気が減ってしまう。
これを繰り返すようであれば、
元気も衰え短命となる。
慎むべきだ。」
といったところでしょう。
東洋医学で
胃(脾胃)と言えば、飲食を消化吸収し、
その中から栄養物質である
「水穀の気」という”気”を生成し、
各臓腑に気を送り届けていると考えます。
貝原益軒先生も勿論その理論を基に
この書物を完成させましたので、
胃を痛めてしまうと、
各臓腑も栄養できなくなるので、
身体が根本から弱りはじめ、
病気になったり短命になったりするよ
と記しております。
その胃を痛めつける食べ物、
食生活として、
現代で多いものと言えば、
過食は勿論のこと、
キンキンに冷えたビール類、寿司や刺身、
ジャンクフード類、傷んだもの、
あとは健康に良いと言われ、
その方に合っていないにも関わらず
そればかり食べ続けることや、
反対に全く食べなくなること(俗に云うダイエット)etc.
が考えられると思います。
くれぐれも御注意下さい。
下野
大阪市営地下鉄のマルコマークと言うようで、
そろそろこのマークも見納めですね。
今まで見ていただけに、少し淋しくはなります。
<参考文献>
『養生訓』 貝原守一博士校訂本
『口語 養生訓』 日本評論社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
下野