<近日開催予定のイベント>
3月18日(日) :告知!第7回 鍼灸学生の為の勉強会

3月20日(火)19時〜 または 3月22日(木)13時〜
「素問を読もう!」勉強会のお知らせ


こんにちは、為沢です。

今回は張景岳ちょうけいがくの『質疑録しつぎろく』の第七章「論諸痛不宜補氣」の其の一です。



和訓:
『霊枢』に云う、病の痛なる者は、陰なり。
又云う、無形にして痛む者は陰の類なり。
其の陽の完くして陰は傷さるるなり、急いで其の陽を治し、其の陰を攻むるなかれ。
夫れ陽は氣なり。是れ痛の病は当に先ず氣を治すべし。
氣を顧れば虚有り実有り。
実は邪気の実なり。虚は正気の虚なり。
邪実は手を以て按じれば痛む、痛めば則ち通ずるに宜し。
正虚は手を以て按じれば則ち止む、止めれば則ち補う。


・『霊枢』終始篇に「病の痛なる者は陰なり」
・『霊枢』寿夭剛柔篇に
「無形にして痛む者は陰の類なり。其の陽は完くして陽は傷さるるなり、
急いで其の陽を治し、其の陰を攻むるなかれ。」とある。

・陽とは気のことで、
痛みのある病は必ず気を治すことを先にすべきである。

・気については虚と実がある。
実とは、邪気が実しているもの。
虚とは、正気が虚しているもの。

・邪実であれば痛いところを手で押さえると、より痛くなる。
痛くなるものは気を通じさせればよい。

・正虚であれば手をおさえれば痛みが止む。
痛みが止むものは補気をすればよい。


参考文献:
『中国医典 質疑録』 緑書房
『中国医学の歴史』 東洋学術出版社
『中国鍼灸各家学説』東洋学術出版社
『現代語訳 黄帝内経・素問』東洋学術出版社
『現代語訳 黄帝内経・霊枢』東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

為沢

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