<近日開催予定のイベント>
3月18日(日) :告知!第7回 鍼灸学生の為の勉強会
3月20日(火)19時〜 または 3月22日(木)13時〜
「素問を読もう!」勉強会のお知らせ
どうも、新川です。
三月に入り、暖かな日が多くなってきました。
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さて、
ここからが本題です。
今回から「用間」篇が始まります。
【用間】
故明君賢将、所以動而勝人、
成功出於衆者、先知也。
故に明君賢将の動きて人に勝ち、
成功すること衆に出ずるゆえんのものは、先に知ればなり。
→
明君賢将が、戦えば必ず勝ち、人にすぐれた成功を収めるのは、
情報収集の面で敵に先んじているからにほかならない。
さらに以下の節が続く
先知者不可取於鬼神、
不可象於事、不可験於度。
必取於人、知敵之情者也。
先に知る者は鬼神にとるべからず、
事に象るべからず、度に験すべからず。
必ず人に取りて敵の情を知る者なり。
→
かれらが神にたよるのではない。
経験にたよるのでもない。
また、数字にたよるのでもない。
かれらは、人間を使って生きた情報を集めるのである。
「用間」は、
間者(辞書を引くと、敵方のようすをひそかに探る者。間諜(かんちょう)。スパイ。)を用いることを指す。
情報戦は、この時代から重要視されており、
敵方の情報を得ることは兵法の基本とされる。
決して、
神頼みでなく、
かといって今までうまくいったから
今回もその通りになるわけでもない。
あくまで、現状を指し示す生きた情報を得ることが重要である。
次回へ続く
参考文献:
『孫子・呉子・尉繚子・六韜・三略 』 徳間書店
『孫子・呉子』 プレジデント社
『老子』 岩波文庫
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。