下積み修行中の木村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


月経量の異常

月経量の異常とは、
主に経血量の過多と過少の症状を指します。
月経の過多
経血の量が正常より増えますが、
月経の周期は基本的に正常であることをいい、
またの名を「経水過多」と呼びます。
●月経の過少
経血量の減少が著しく、
ともすれば少量が滴り落ちる程度で終わってしまったり、
経期が極端に短く、
2日にも満たない程度であるため、
経血量もそれに伴い減少します。
※月経が基本的に正常、ときにより経血量が増加したり減少したりするものは、
月経量の異常の範疇には属しません。
また、妊娠・経口避妊薬の服用・更年期の閉経の前兆期なども、本症には属しません。
この他、ある種の気質的病変からも月経異常は起こり得るので、この場合は、その病因を探り、
原発の疾患に対する治療を積極的に行うようにしなければなりません。

●月経過多のなかでは、
気虚症・血熱症・血瘀証が最も良くみられますが、
その他の証も存在します。
例えば、
肝腎陰虚証・湿熱下注証・衝任虚寒証などであります。

●月経過少では、
血虚証・腎気虚証・血瘀証・痰湿内阻証などが多くみられますが、
脾胃気虚証・寒客胞宮証などの証もあります。

このため、臨床では決めつけることなく、
病位・病性の違いなどにもとづき正確に弁証し、
証に従い治療法や薬を選択しなけれならなりません。
また、月経過多の治療の際には、
必ず瘀・邪の有無を確認し、
早急に収渋止血の薬をつかってはなりません。
さもなければ留邪
[邪気を体内に留まらせ疾患を長引かせる]
を引き起こしてしまう可能性があります。
月経過少の場合は、
詳細に弁証もせず実証だと決めつけ、
攻逐破血の薬を服用したり、
虚証でもないのに補虚養血の薬を投与する様なことをしてはなりません。
これは「虚虚実実」[虚証を瀉し実証を補う]
という、法則にそむくことを避けるためであります。


参考文献:
『[実践講座]中医弁証』 東洋医学術出版社
木村

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