<近日開催予定のイベント>
3月18日(日) :告知!第7回 鍼灸学生の為の勉強会
「千金方曰、
冬温なる事を極めず、
夏涼しき事をきはめず、
凡一時快き事は必後の災いとなる。」
貝原 益軒『養生訓』より
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下野です。
随分と久しぶりになりました『養生訓』の記事です。
では冒頭文を現代語訳してみましょう。
「『千金方』に、
冬は温め過ぎないように、
夏は涼しくし過ぎないように。
とある。
一時の心地よさを求めると、
必ずその後に体調を崩すこととなる。」
といったところでしょうか。
完全に現代人への警告ですね。
冬は暖房、夏は冷房と
生活が豊かになっていくようにと
色々開発され、
皆快適な生活を送れるようになりましたが、
ただその反面、
病気と診断される方は増えているように思います。
人間を小宇宙
(地球の縮小版と言った方が良いかもしれません)
と考える中国(東洋)医学では、
夏には夏の体の動き方、
冬には冬の体の動き方があると考えますので、
其れに反すると病が発生するきっかけとなります。
大宇宙(地球)に言い換えれば、
夏が例年より涼しくなり、
また冬が暖かくなると言うことなので、
俗に云う「異常気象」が起こり、
ゲリラ豪雨の増加や温暖化、
また農作物への影響などが起こります。
かといって
必ずエアコン類をつけるな!という
意味ではありませんので、
度を過ぎないように気をつけて下さい。
下野
<参考文献>
『養生訓』 貝原守一博士校訂本
『口語 養生訓』 日本評論社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
下野