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3月18日(日) :告知!第7回 鍼灸学生の為の勉強会
こんにちは盧です。
今回も霊枢を読んでいきます。
前回のおさらい
【古医書】霊枢:厥病 第二十四
厥頭痛、項先痛、腰脊為応、
先取天柱、後取足太陽。
厥頭痛、頭痛甚、耳前後脈湧有熱、
瀉出其血、後取足少陽。
厥頭痛、項(うなじ)まず痛み、腰脊応ずることを為すは、
まず天柱を取り、のちに足太陽を取る。
厥頭痛、頭痛甚だしく、耳前後の脈湧きて熱あるは、
瀉してその血を出だし、のちに足少陽を取る。
「項先痛、腰脊為応」
これは皆、足太陽経で
起こっている症状である。
そのため、そのその流注にある
「天柱」を取る。(類経)
(ここでは
・なぜあえて天柱穴と明言したのか?
・またその後、足太陽経を使うのは
なぜなのだろうか?といった疑問が浮かぶ)
「耳前後脈湧有熱」
耳の前後は足少陽経の通るところである。
また血熱があるので、足少陽経からその血を
瀉すのである。(類経)
ただし甲乙経では
「厥頭痛、頭痛甚、耳前後脈骨熱、
先瀉熱血、後取足太陽少陰。」ともあり
病の場所と深さについて様々な意見が
あるようである。
参考文献
「現代語訳 黄帝内経霊枢 上」東洋学術出版
「霊枢講義 上」学苑出版