下野です。
早いもので2月も中旬。
あっという間に春ですね。
季節の変わり目でもありますので、
体調管理にはくれぐれも御注意下さい。

では今回より「十二経脈歌」をやって参ります。


【原文】
手太陰肺経脈歌
手太陰肺中焦生、下絡大腸出賁門、
上膈属肺従肺系、系横出腋臑中行、
肘臂寸口上魚際、大指内側爪甲根、
支絡還従腕後出、接次指属陽明経。
此経多气而少血、是動則病喘与咳、
肺脹膨膨缺盆痛、両手交瞀為臂厥。
所生病者為気咳、喘渴烦心胸満結。
臑臂之内前廉痛、小便频数掌中熱。
気虚肩背痛而寒、気盛亦疼風汗出。
欠伸少气不足息、遺矢無度溺変别。

<十二経脈歌第二に続く>

【現代語訳】
手太陰肺経脈の歌
手太陰肺は中焦に生じ、
大腸に下って賁門に出る。
膈に上って肺に属して肺系に従う。
系は横に腋を出て二の腕の中を行き、
肘臂、寸口、魚際に上る。
大指の内側、爪甲の根、
支絡還って腕後より出る。
次指に接して陽明経に属す。
此の経は多気にして少血。
これが動ずる時は喘と痎とを病み、
肺脹膨膨として欠盆が痛み、
両手が交瞀として臂厥となる。
生ずる所の病は気咳となる。
喘渴、烦心、胸満結して、
臑臂の外前廉が痛み、
小便頻数にして掌が熱くなる。
気虚すれば肩背痛んで寒える。
気盛んにして亦痛み、風汗出る。
欠伸、少気、息するに足らず。
遺失、度なくして溺変別する。

【概要】
ここでは、十二経脈の流注について記載している。
また動ずる病、生ずる病についても記載し、
『霊枢』「経脈篇」を
非常に簡潔にまとめたものになっていると思う。


人間が近づいても動じず
人間が近づいても動じず

<参考文献>
『万病回春解説』 創元社
『万病回春.巻之1-8』 早稲田大学 古典籍総合データベース
『現代語訳◉黄帝内経霊枢 上巻』 東洋学術出版

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

下野

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