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こんにちは盧です。
今年の節分は恵方巻きをいただきました。
そう言えば
恵方巻きっていつから始まったのでしょうか?
色々調べて見るとどうやら1980年代までは
ほとんど知られておらず
1990年代ごろに爆発的に
全国に知られるようになったそうです。
広まった理由は諸説あるそうですが
縁起物としては新参者と言ったところでしょうか?
今回の名医列伝は清代の名医
尤怡です。
尤怡(ゆうい)
字(あざな)は在涇
号は拙吾
清代の江蘇省の生まれで
博覧強記で有名であり、
晩年は特に医学の研鑽を好んだと
言われています。
(当時の名医たちは医学以外にも
詳しい人が多かったようです)
彼、尤怡の師匠の師匠は
喩嘉言(ゆ かげん)であり、
彼もその影響を色濃く受けます。
【名医列伝】喩嘉言
しかし晩年には
喩嘉言の思想をさらに昇華して
古医学(伝統理論と先賢の医療経験の継承)
の提唱をし『医学読書記』という著作の
中でこう述べております。
「病を治療するには、まず先賢たちの治療法などを調べ、
それに患者の体質、地域性を重ね合わせ、最善の策を打ち出す。
古代の事績を学ばずに現代に役立てられるものはなく、
記録に残っていないもので実行できることはない。」
そんな尤怡の代表作は
「金匱要略心典(きんきようりゃくしんてん)」
と言われています。
この著作は注釈書であり
雑病学に関する研究をまとめたものである。
文章は簡潔だが的を得たものが多く
『金匱要略』の注釈として
必ず名前が上がるほどの
後代からの誉れが高い一冊と
言われています。
喩嘉言先生の教えを学び
伝統の糸を紡ぎながら
さらに昇華させた尤怡先生。
「青は藍より出て藍より青し」
とはこのことを言うのでしょうか?
最高の師匠孝行だと思います。
伝統医療をする者としては
かくありたいものです。
つづく
参考文献
『中医伝統流派の系譜』 東洋学術出版