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下野です。
今回も『万病回春』より
「週身臓腑の形状」になります。


【原文】
胆在肝之短葉間、重三両三銖、盛性汁三合。
胃重二斤二両、紆曲屈伸、長二尺六寸、大一尺五寸、径五寸。
盛穀二斗、水一斗五升。
小腸重二斤十四両、長三丈二尺、広二寸半、
径八分分之少半、左廻畳積十六曲、盛穀二斗四升、
水六升三合合之大半。
大腸重二斤十二両、長二丈一尺、広四寸、径一寸。
当臍右廻畳積十六曲、盛穀一斗、水七升半、
膀胱重九両二銖、縦広九寸、盛溺九升九合。

<第三に続く>


【書き下し文】
胆、肝の短葉の間に在り、重さ三両三銖、性汁を盛ること三合。
胃、重さ二斤二両、紆曲屈伸、長さ二尺六寸、大一尺五寸、径五寸。
穀を盛ること二斗、水一斗五升。

小腸、重さ二斤十四両、長三丈二尺、広二寸半、径八分、分の少半。
左に廻り畳み積むこと十六曲、穀を盛ること二斗四升、水六升三合、合の大半。

大腸、重二斤十二両、長二丈一尺、広四寸、径一寸。
臍に当たって右に廻り、畳み積むこと十六曲、穀を盛ること一斗、水七升半。

膀胱、重さ九両二銖、縦の広九寸、溺を盛ること九升九合。


【現代語訳・解説】
胆は肝の短い葉の間にあり、重さが三両三銖で精汁三合を含む。
胃は重さが二斤二両、うねり曲がって伸縮し、
長さは二尺六寸で周囲が一尺五寸、直径が五寸、
穀二斗、水一斗五升を含む。
小腸は重さが二斤十四両で長さが三丈二尺、周囲の広さが二寸半で
直径が八分と三分の一分、左に廻りながら十六回曲がり重なり、
穀が二斗四升、水が六升三合と三分の二合を含む。
大腸は重さが二斤十二両で長さが二丈一尺、周囲の広さ四寸で
直径が一寸、臍のところから右に廻って十六回曲がり、
穀一斗と水七升半を含む。
膀胱は重さが九両二銖、歪んだ円球形の縦に計った周囲の広さ九寸、
溺九升九合を含む。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
前回は五臓についてであったが、
今回は六腑について記している。


真冬の公園
真冬の公園

あまりの寒さで、誰もいませんでした・・・


<参考文献>
『万病回春解説』 創元社
『万病回春.巻之1-8』 早稲田大学 古典籍総合データベース
『難経鉄鑑』 たにぐち書店
『難経解説』 東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

下野

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