どうも、新川です。
紅葉の季節は終わりましたが、
きれいな朝焼けが山を照らし、
雲の重さと反発して押し合いしているように見えたので、
一枚おさめておきました。
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ここからが本篇です。
『温病条辨』巻首 原病篇
の続きを 綴って参ります。
温病条辯
【巻首 原病篇】
《論疾診尺篇》曰、
「尺膚熱甚、脈盛躁者、病温也。其脈盛而滑者、病且出也。」
→《論疾診尺篇》に曰う、
「尺膚の熱甚だしく、脈盛躁の者は、温を病むなり。
其脈盛んにして滑の者は、病且に出でんとするなり。」
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尺膚(肘の内側から手関節横紋までの皮膚)の状態と
脈をもって行う診断法を述べている。
尺膚の熱感がつよいのは火盛で陰精を消灼していることを示し、
脈が盛で躁動であるのは邪盛の温病を、
盛んであっても躁動でなく滑であるのは邪が外に向かって解しかかっていることをあらわす。
この節以降は、
温病の診断法についての説明が続く。
続く
参考文献:
『黄帝内経素問』
『黄帝内経霊枢』
『中国医学の歴史』 東洋学術出版社
『中医臨床のための温病条弁解説』医歯薬出版株式会社
新川