どうも、新川です。
いつも、本篇と関係ない話題から始まりますので、
今回はひとつ関連させてみました。
孫子のことで資料をみていると、
「諸子百家」という言葉が出てきます。
簡単に説明すると、
「中国の春秋戦国時代に現れた学者・学派の総称。
「諸子」は思想家を指し、
「百家」はその人たちに関わる学派を指す。」となります。
思想家として、
孔子、老子、荘子、墨子、孟子、荀子など
一度は耳にした名前が挙げられますが、
孫子もその中の1人、兵家として取り上げられます。
ここで疑問に思ったのが、
何故このように今でも名が残る多くの思想家が輩出されたのか?
それらの疑問をもった時にヒントとなったのが下の書籍です。
一見、内容が難しく感じますが、
わかりやすく例え話もありつつ、
時代背景なども交えながらの文章だったので、
わりと理解しやすかったですね。
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さて、
ここからが本題です。
今回から「地形」篇が始まります。
【地形】
孫子曰、地形、有通者、有挂者、有支者、有隘者、有険者、有遠者。
孫子曰く、地形には、
通なるものあり、挂なるものあり、
支なるものあり、隘ものあり、
険なるものあり、遠なるものあり。
→「通」とは、道が四方に通じていて、味方が行くこともできるが、敵も来ることができる地形。
「挂」とは、敵味方とも、行くことは出来るが、引き返すのが困難な地形。
「支」とは、敵にも味方にも不利をもたらす地形。
「隘」とは、狭い場所のこと。
「険」とは、その名の通りけわしい場所。
「遠」とは、所在地から遠方の場所を指す。
地形の特徴を大きく分類しているだけのようにみえるが、
上記の地形ではどのように攻め込むのがよいか。
実際の地形はそれぞれ異なるし、
ましてやそこに相手の軍勢、自軍の戦力、天候などの環境面を
織り込んだうえで作戦をたてる必要があるため、
「この地形には、この戦法!」というのは不可能に思われる。
そのため、
孫子が地形の特徴のみを述べたのは、
後はその状況を読み取り、
その瞬間の判断を大事にすべし というメッセージが
込められているように考えられる。
次回へ続く
参考文献:
『孫子・呉子・尉繚子・六韜・三略 』 徳間書店
『孫子・呉子』 プレジデント社
『老子』 岩波文庫
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。