<近日開催予定のイベント>
12月6日(水) :告知!第6回、鍼灸学生の為の勉強会
どうも、新川です。
奈良の公園で、
ふと人気がない空間があったので、
一枚撮ってきました。
まだ紅葉するまではいたらなかったですが、
ひんやりとした空気はしっかりと秋の風情がありました。
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ここからが本篇です。
『温病条辨』巻首 原病篇
の続きを 綴って参ります。
温病条辯
【巻首 原病篇】
《刺志論》曰、
「気盛身寒、得之傷寒、気虚身熱、得之傷暑。」
→《刺志論》に曰う、
「気盛んに身寒きは、これを傷寒に得る。
気虚し身熱するは、これを傷暑に得る。」
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ここでは、
「傷寒」と「傷暑」の違いを示している。
この一節の中で、
「気盛」「気虚」とあるが、
なにを指しているのか。
寒邪の性質として、凝滞するので、
衛気が鬱し、悪寒・無汗・脈浮緊となり、
気の凝滞をおこす。これを「気盛」という。
一方、暑邪は発散する性質があるので、
汗と共に気を外に追い出すため気が虚する、
「気虚」となる。
このように考えると、
当然ながら「傷寒」と「傷暑」の治療が同じであることはなく、
しっかりとした弁別が必要である。
続く
参考文献:
『黄帝内経素問』
『黄帝内経霊枢』
『中国医学の歴史』 東洋学術出版社
『中医臨床のための温病条弁解説』医歯薬出版株式会社
新川