下積み修行中の本多のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
今回は渇(かつ)についてです。
渇とは口渇を意味し、口や喉の乾燥も口渇に含まれます。
口渇は、津液の多少、または津液を運ぶ作用によって
起こりえます。
口渇を問う場合は
喉の渇きや乾燥の有無を伺い
渇きがある場合、
飲みたいか、あるいは少量で十分か
また冷温どちらを欲するかを問います。
①熱邪が経絡に入り大量の津液が損傷して
熱盛陽明となります。
問診の際に喉の渇きと共に、熱・大量の発汗があるか・
冷たい飲み物を欲するかなどを伺います。
②過労や長患いによる
腎陰虚から起こる腎陽亢盛
があります。
問診では喉の渇きと、頻尿・足腰のだるさ・めまい
などがあるかを尋ねます。
③先天的に胃腸が弱い・食生活の不摂生・過労などから
水飲内停が起こります。
口や舌が乾燥するが水を口に含むと気分が悪くなる
あるいは飲むとすぐに吐き出してしまいます。
問診では腹部の脹り・体が重い・尿量が少ないかまたは出にくいか
などを問います。
④酒・肉・甘いものの過食や、
外から湿邪が侵入することによって
湿が体内に篭り熱化すること
で起こる湿熱鬱蒸があります。
口渇はあるがあまり飲みたがらない。
または飲んでも少量
あるいは熱いものを飲みたがる。
問診の際は、食欲の有無・軟便であるか・
体は重いかなどを伺います。
⑤慢性的な病気・過労などにより
陰虚となり内熱を生じて
陰虚火旺が起こります。
問診では夜中になると口や喉が乾燥する・不眠・めまい
などを尋ねます。
口渇の代表的なものとして消喝(しょうかち・しょうかつ)があります。
症状は三多一少(多飲・多食・多尿・体重減)として表われるのですが、
多飲が主体のものを上消
多食が主体のものを中消
多尿が主体のものを下消
に分けられます。
参考文献:
『東洋医学概論』 医道の日本社
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版
『症状による中医診断と治療』 燎原書店
本多