どうもお世話になります、林です。
久しぶりの経穴詩歌となりました。
今回は絶骨です。
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湿痰とオケツが絡み、
虚実も錯雑しているもので、
この絶骨に貯留し固くなっているものがあり、
これさえ崩せばと鍼を向けて見ると、
お熱と蓄血が方々に散り、
収めるのに大変苦労した。
絡んだ邪は、
生気の温もりと隔てられていたので、
それに動きを加え起こすことで、
増えるワカメに水を与えたように、
容量を増し、体温を含み戻すと同時に、
邪としてのありようも同時に復帰させようとした。
この穴は注意しなければならない。
へたをすると表裏に上がった症状に
患者も術者も喰われてしまう。
また、
爆ぜた邪の組成は
癌の病理を成すそれらに非常に近いので、
そこら辺を工夫すれば
大いなる成果もあろうとも思うが、
いずれにしても
繊細な駆け引きが出来ないのであれば
触ってはならないと思う。
これらを処すことの出来る
名医が一体今の時代にどれだけいるのか、
いや、いるのだろうかと、
そんな想いを起こさせる
深い経穴である。
まさに絶骨と名付けるに相応しいものである。
写真は先日、山で見つけた不思議な岩。