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12月6日(水) :告知!第6回、鍼灸学生の為の勉強会
こんにちは盧です。
だんだん寒くなってきました。
帰り道などでいつも本屋さんにふらっと立ち寄ることが
多いのですが、まれに内容がよくわからないながらも
おもわず惹かれる本と言うのがたまにあります。
CDでいえばジャケ買いといったところでしょうか?
先日もいつもと同じ様にフラッと歩いておりましたら
そんな本に出会いました。
『蜂蜜と遠雷』
なんとも不思議なタイトルに思わず
心ひかれてしまいました。
聞けばピアノコンクールのお話だというので
タイトルとのギャップにますます謎が深まり
興味をそそられます。
古典の名作や東洋医学の本
ばかり普段読んでいて
いまどきの小説には疎いのですが
どうやら直木賞も取られているそうで
早速読んでみました。
まあほんとになんといいますか
ピアノが聞きたくなる!
そんな小説でした。
出てくるのは一人の圧倒的な天才と
それぞれ種類のちがう三人のピアノの天才達、
それぞれに葛藤をもちながらコンクールという
誰かが勝ち、誰かが負ける舞台で競い合ってゆく。
ピアノコンクールを通してみえる人間模様が
ページをめくる度に心を振るわせてきました。
描写もとても鮮やかで
終わった後の余韻がとても心地良い作品でした。
最後にご紹介を兼ねて小説の冒頭文で
占めたいとおもいます。
「彼は『ギフト』である。恐らくは、天から我々への。
だが勘違いしてはいけない。試されているのは彼ではなく、
私たちであり、審査員の皆さんだ」