<近日開催予定のイベント>
12月6日(水) :告知!第6回、鍼灸学生の為の勉強会


どうも、新川です。

一鍼堂で育てているふきがあるのですが、
そういえば自宅の周りにも似たような葉っぱがあったような・・
ということで見に行ったところ
綺麗な黄色い花が咲いていたのでおさめてきました。

ツワブキの花
ツワブキの花

ものによっては、この茎の部分を煮て食べるようですね。

———————————————————————————
ここからが本篇です。
『温病条辨』巻首 原病篇
の続きを 綴って参ります。


温病条辯

【巻首 原病篇】

《熱論篇》曰、
「凡病傷寒而成温者、先夏至日為病温、後夏至日為病暑。暑当与汗出、勿止。」

→《熱論篇》に曰う、
「凡そ病の寒にやぶれて温を成す者は、
夏至日に先んずれば温を病むと為し、夏至日におくるれば暑を病むと為す。
暑はまさに汗とともに出づべし、止むるかれ。」

———————————————————————————

概要としては、

①伏気温病でも、発病時期によって病名が異なること
②暑病に対する治療上の注意について

の2点が挙げられる。

冬に寒邪を感受して暫くたってから伏気温病をひきおこす場合、
夏至の前後で名称が変わる。
夏至以前に発病すると「温」といい、
夏至以後に発病すると「暑」という。

夏至は日本でいうと、
毎年6月21日頃を指す。
日本を含む北半球では、日中の長さが1年でも最も長い。
(逆に南半球では日中の長さが最も短く、夜が長い)

夏至以前は、比較的温暖でまだ熱勢が軽いので、「温」病。
夏至以降の夏は熱勢が強くなり地湿を蒸騰して湿熱を生じるので、「暑」病と称する。

暑病に対しては、
「止むる勿かれ」とある。
「止むる」の対象は、『汗』であり、
『勿』は、禁止する意味がある。
よって、「暑の汗を止めてはいけません。」と解するが、
その理由として、
暑熱が人体の津液を外迫して汗を出させる。
その場合、汗と共に気も外泄するので、気津を消耗するが、
同時に邪も外泄するので、
安易に汗を止めてはならない。

続く


参考文献:
『黄帝内経素問』
『黄帝内経霊枢』
『中国医学の歴史』 東洋学術出版社
『中医臨床のための温病条弁解説』医歯薬出版株式会社

新川

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here