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こんにちは盧です。
本日は前回に引き続き張元素を見ていきます。
それでは張元素の学術思想について迫っていきましょう。
2、五運六気(運気論)を重要視した
五運六気とは、古代の中国において
自然気候の変化を言い表そうとしたものです。
季節や天候など自然の変化は
体に極めて大きい影響を与えています。
(しかし現代では空調があり、人が外で活動する事が
少なくなったためにこの自然の影響を感じにくくなって
しまいました。嬉しいような、悲しいような話です。)
張元素はこの五運六気という考え方を使い
自然と人体の関係を深く診て行きました。
具体的には
五臓六腑(人体)に六気(自然)を対応させ
「天地六位蔵象図」を作り出しました。
五運六気(運気論)は後世において、
批判させれることも多い考え方ですが
自然が人体に影響するというのは
東洋医学の聖典と言われる『黄帝内経』より続く
伝統的な考え方であり、やはり一定の価値を見るべきで
あろうと思われます。
個人的にもやはり夏と冬で同じ体では
生きずらいだろうと思います。
(汗のかき方だけをみても
夏は汗をたくさんかいて発散させたいだろうし
冬は逆に寒さに負けないよう皮膚を閉じて
汗はかきにくくなってほしいものです)
つづく
参考文献
「張元素医学全書」中国中医薬出版