<近日開催予定のイベント>
11月11日(土):参加申込み受付中!【第四回 一般向け東洋医学養生講座 】(11月11日)
どうも、新川です。
先日、エキスポシティのニフレルに行ったという記事を書きましたが、
実は自分が一番びっくりし、最も記憶に残ったのがホワイトタイガーでした。
水族館行っておいて「ホワイトタイガー!?」というツッコミが怖くて、
掲載出来ずにいましたが、思い切って公開しました笑
特に、勇壮に歩く姿はかっこよかったですね☆
———————————————————————————
ここからが本篇です。
『温病条辨』巻首 原病篇
の続きを 綴って参ります。
温病条辯
【巻首 原病篇】
《金匱真言論》曰、
「夫精者、身之本也。故蔵於精者、春不病温」
→《金匱真言論》に曰う、
「夫れ精は、身の本なり。故に精を蔵する者は、春に温を病まず」
———————————————————————————
「精」が充実していると、
そこから生発する正気も自然と充実し、外邪の侵襲を許さないので疾病は発生しない。
よって、精が十分に蔵されている人は、冬に寒邪に傷られることもなく伏気温病の発生もない。
前条の一節に、
「冬に寒に傷るれば、春に必ず温を病む。」とあり、
その節と対置する形で語られている。
参考URL:【古医書】温病条辨 原病篇 其ノ二
また、
《易経》より、
「霜を履みて堅氷至る、聖人は恒に早きに於いて示戒し、必ず微に於いて謹む」
→(霜が降れば氷のはる厳寒がくるのを予測できるように、前兆をみて微小な時期において予防しなければならない)
《礼記》より、
「凡そ事は予めに則ち立つ」
→(すべての物事には準備が必要である)
《内経》より、
「上工は已病を治せず、未病を治す。聖人は已乱を治めず、未乱を治む。」
→(優秀な医者は病気を治すよりは予防し、すぐれた政治家は戦乱を治めるよりは予防する)
とあるように、
いかに病変を事前に予防するかが重要となる。
そこで改めて、
『精を蔵する』という言葉に着目してみたい。
《上古天真論》には、
男女の陰精と
人が成長し衰え、また死に至るまでの変化や、
長命か短命かなどは「天真」(先天的に与えられた真元を指し、腎気、精気ともいわれる)の盛衰に関わることが示され
《四気調神大論》には、
四季それぞれが次の季節への準備期間で、
「蔵精」に関与することが述べられている。
「蔵精」が充実していればすべての病変を避けることが出来ることを示す。
また、
《金匱要略》には、
「五臓の元真通暢なれば、人即ち安和す」
→元真は陰精と同義であるので、
これが伸びやかに通っていれば、人の体は安定した状態が保たれる。
続く
参考文献:
『黄帝内経素問』
『黄帝内経霊枢』
『中国医学の歴史』 東洋学術出版社
『中医臨床のための温病条弁解説』医歯薬出版株式会社
新川