<近日開催予定のイベント>
11月11日(土):参加申込み受付中!【第四回 一般向け東洋医学養生講座 】(11月11日)
どうも、新川です。
万博公園に隣接するエキスポシティー内の
「ニフレル」に行ってきました。
今まであまり水族館に行くことがなかったのですが、
いざ行ってみると
展示の仕方が自分が小学校にいっていたものとはまるっきり違い、
大人も子ども楽しめるようになっております。
まだ行ってないけど、今後行くかも。という方もいらっしゃるかと思いますので、
あまりネタバレしないように一枚だけお気に入りを掲載します。
(仮にネタバレしても、全く問題無く楽しめると思いますが、念の為。)
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さて、
ここからが本題です。
「九変」篇の続きを綴ってまいります。
【九変】
将にとっての五つの危険
故将有五危。
必死可殺也、廉潔可辱也、愛民可煩也。
凡此五者、将之過也、用兵之災也。
覆軍殺将、必以五危。不可不察也。
故に将に五危あり。
必死は殺さるべきなり、必生は虜にさるべきなり、忿速は悔らるべきなり、廉潔は辱しめらるべきなり、
愛民は煩さるべきなり。
およそこの五つのものは将の過ちなり、用兵の災いなり。
軍を覆し将を殺すは必ず五危をもってす。
察せざるべからず。
将が陥りやすい五つの危険がある。
①必死になりすぎること。
いたずらにはやりたつだけで、進むときと退くときの判断がつかなければ、
多くの犠牲を伴う。
②何がなんでも助かろうとすること。
その隙を敵に突かれると、
捕虜となったりと、無条件に不利な要求をのまされるのがおちである。
③短気である。
敵からすれば、侮辱することで安易に我を忘れるような相手の攻略は容易である。
④潔癖である。
これは名誉を傷つけられると、我慢出来ずに思慮分別をを忘れ、
敵の術中に陥ってしまう。
⑤人民への過剰な思いやり。
人民を愛することは必要だが、
これにこだわっていてはいけない。
愛する者や、守るべき者の存在は、
有形無形にかかわらず、原動力となりえるが、
その者を大切に思うあまりに
仮にその者たちに危害が加わるようなこと
(人質にされる、誘拐されるとかでしょうか)
があると、それらの存在自体が弱点ともなりうる。
戦の場において
ある一面にとらわれると危険に晒されるように、
物事には反面の作用があることを知る必要がある。
老子の中にも同じ様なことが語られている。
「世の中の人々は、みな美しいものは美しいと思っているが、
じつはそれは醜いものにほかならない。」
参考URL:【老荘】老子に学ぶ 五十八
次回へ続く
参考文献:
『孫子・呉子・尉繚子・六韜・三略 』 徳間書店
『孫子・呉子』 プレジデント社
『老子』 岩波文庫
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。