こんにちは盧です。
すこし寒くなって、家に大量のジャガイモが届きました。
ジャガバターにしていただきながら
もう夏が終わったのだなと感じる一時でした。

さて今回からは中国での伝統的な流派といいますか
学派を紹介したとおもいます。
まずは「医の王道」とまで言われた易水学派の人々です。


疾病の発生する原因は様々でありますが、
特に正気の虚(からだの弱り)について注目し、
蔵府の虚損病機を研究の主なテーマとした人々を
総称して易水学派といいます。

伝統的には病には大きく分けて、
身体の外側に病の原因がある「外感病」と
身体の内側に病の原因をみる「内傷病」に分けられます。
易水学派はこのうち補益法(体力を養う方法)を使って
「内傷病」の治療を得意とした人々であると言われます。

この易水学派は、
金代(1115年〜1234年)に活躍した
張元素(チョウ ゲンソ)に始まります。
(いまから千年近くまえですね。
そんな人達の足跡が残っているとは・・・
いやはや、恐ろしいかぎりです)

 

この易水学派の中で特に著名な医家たちを五大家といい、
脾胃の重要性を唱えた李東垣(りとうえん)
千年に一人の逸材と言われた張景岳(ちょうけいがく)
命門について深く紐解いた薛立齊(せつりっさい)
『内経知要』の著者である李中梓(りちゅうし)
命門の火が体の根本であるとうたった趙献可(ちょうけんか)
があげられます。

知る人ぞ知る
東洋医学オールスターですね。
易水学派の水準の高さがうかがえるようです。

つづく

一鍼堂置物シリーズ2
一鍼堂置物シリーズ2

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here