こんにちは盧です。
本日も脾胃論の続きになります。
「又気交変大論曰、歳土大過、雨湿流行、腎水受邪、
民病腹痛、清厥意不楽、体重煩冤、
甚則肌肉萎、足萎不収、行善瘈、脚下痛、飲発、中満食減、四肢不挙、
又云、歳土不及、風乃大行。霍乱、体重腹痛、筋骨繇復、肌肉瞤酸、善怒。」
また気交変大論曰く、歳土大過なれば、雨湿流行し、腎水 邪を受く。
民は腹痛を病み、清厥し、意楽しまず。体重く、煩冤す、上に鎮星(土星?)応ず。
甚だしければすなわち肌肉は萎え、足は痿えて収まらず。
行けば善く瘈し、脚下痛む。飲発して中満し、食は減じ、四肢は挙がらず。
又云う、歳土不及なれば、風すなわち大いに行る。
霍乱、体重くして腹痛み、筋骨は繇復(とどまることなく動揺)し、肌肉は瞤酸し、善く怒る。
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湿邪が勝つと腎を傷り、
脾胃が虛すと肝木(風)が乗じることを述べる。
五行の相剋関係がみられる。
※『脾胃論』は金元四大医家と言われた
李 東垣(り とうえん)の名著です。
興味を持たれた方はぜひ原文をあたって下さい。
・ 参考文献
『脾胃論』人民衛生出版社
『黄帝内経素問 下』東洋学術出版
『類経』