どうも、新川です。
最近、寒さにかまけて
外出することが少なくなっておりましたので
休日にイベントへ行ってきました。
アプラ鉄道フェスティバル です
(上から5番目に掲載されています)
普段は電車に乗るのが楽しみなんですが、
新しい電車の魅力を発見することが出来ました!
さて今回は、
素問を読む:其ノ二 の続きです。


前回の
素問を読む:其ノ二①
では春夏における養生の説明をさせて頂きました。
今回はその続きで、
秋冬においての養生を綴って参ります。
【四気調神大論篇 第二】 続

→立秋(8月8日頃)より立冬(11月7日頃)に至るまでをいう。
「早臥早起、与雞倶興。使志安寧、以緩秋刑。
収斂神気、使秋気平、無外其志、使肺気清。」

早寝早起きし、夜明けとともに起き、
空が暗くなると眠り、心を安らかに静かにさせて、
秋の粛殺の気候の人体に対する影響を緩和させ、
神気を収斂して、秋の粛殺の気を和ませる。
心を外に働かせないで、肺気を清浄に保持しなければならない。
肅殺とは、厳しい秋気が草木を枯らすことを指し、
この時期は陽衰陰盛となり、陽気が下降する状態となる。
来るべき冬の時期、蔵気の季節に向けて早寝早起きし
気持ちを安らかにするのが大事である。

「逆之則、傷肺、冬為飱泄、奉蔵者少」
この道理に反すると、肺気は損傷し、
冬になって食物を消化しきれないで下痢を病んでしまう。
人が冬の潜伏閉蔵するという気に
適応する能力を減少させてしまうのである。

→立冬(11月7日頃)より立春(2月4日頃)に至るまでをいう。
「去寒就温、無泄皮膚、使気亟奪」
厳寒を避け、温暖に保ち、皮膚を開いて汗を出すようなことをして、
閉蔵している陽気に影響を受けさせてはならない。
「逆之則傷腎、春為痿厥、奉生者少」

この道理に反すると、腎気を損傷し来春になって痿厥の病を発生し、
人が春の養生に適応するという能力を減少させてしまう。
痿とは、肢体が萎えて各種身体機能が低下した状態を指し、
厥とは、四肢が氷のように冷たい症状をいう。

新川


参考文献:『黄帝内経素問 上巻―現代語訳』 東洋学術出版
     『鍼灸治療 内経気象学入門―現代に甦る黄帝内経による気象医学』 緑書房

2 コメント

  1. 冬の養生法の「皮膚を開いて汗を出すこと・・・」の部分ですが、例えばカラダを使う仕事やスポーツは冬の体にとってはよくないことになりますよね?
    そういった活動をしなければならない人たちへの注意などあれば教えてください(^^♪
    現代はエアコンや空調が普及しているのでそこまで気にしなくてもよいのかな?
    古い書物が今でも通用することが多い点に改めて昔の人ってすごかったんだな・・・と思い知らされます。
    逆に便利なもの、過剰なものに囲まれている今の時代の私たちは、目には見えない大事なものを失っている気がしてなりません。

  2. ぽんたさん 
    コメントありがとうございます!
    古典を読み、
    それらを自分のものとすることが出来るか。
    真に理解することはまだまだ時間がかかるようです。
    どんどん更新していきますので、
    是非おつきあい下さい!
    【例えばカラダを使う仕事やスポーツは
    冬の体にとってはよくないことになりますよね? 】
    →身体を動かすこと自体は、悪いことではないのですが、
    汗をかきっぱなしにして放置すると、
    不調の原因になると考えられます。
    汗が過剰に出ると身体の陽気まで漏らして
    体表を保護し、外邪の侵入を防ぐものが
    剥がれ易くなってしまいます。
    その状態で、寒さや風にあたってしまうと
    体調を崩す原因となってしまいます。
    エアコンや空調は非常に便利な物ですが、
    風の邪となって悪さすることもありますので、
    注意が必要です!

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