黄帝内経素問を読む
数ある古典の中でも、
よく知られているものです。
東洋医学に関心のある方は、
耳にしたことがあるかもしれません。
●黄帝内経とは?
→中国最古の医学書で、
黄帝が学者と医学についての
問答をやり取りする形式で綴られている。
元々、『鍼経』(霊枢)と『素問』とに分けられおり、
原本は散逸してしまったが、
後の時代に王冰(オウヒョウ)が再編し、
それが今の時代へと受け継がれている。
●いつ作られたのか?
→前漢代(紀元前206年~8年)
といわれているが定かではない。
前漢代とは、秦の始皇帝の後、
三国志で有名な三国時代の前にあたる。
ちなみに卑弥呼が西暦200年ぐらいに
活躍していたことを考えると、
中国医学がすすんでいたことが分かる。
●誰がつくったのか?
→著者は不明である。
諸説あるが、
黄帝自身が伝説上の人物として語られていることもあり、
いまだにこの書物に関しては謎の部分が多い。
昔在黄帝、生而神霊、弱而能言、
幼而徇斉、長而敦敏、成而登天。
→昔、黄帝は、生まれつき聡明で、小さいときから言葉を話し、
幼年時代から物事への理解力が非常に高く、成長した後は誠実で物事に対する
高度な理解と分析の能力を備え、成年になると、天子(帝)となった。
と文中に記載がある。
この『素問』を読み、
より鍼に深みが出てくるよう、
染み込ませていきますので、
気付きがあれば、どんどんブログにて綴って参ります。