かのレオナルド・ダ・ビンチはこのような言葉を残している。


充実した一日が幸せな眠りをもたらすように、
充実した一生は幸福な死をもたらす。
Leonardo Da Vinci


生と死は等価値であり、
死はまぬがれようがないものの、
鍼灸師として可能な限り美しい死に方、
各々の表現としての死を迎えられるように
お手伝いさせて頂きたく思う。
病気の苦しみを取り除くと言う事が重要になってくる。
病気があれば資産があっても、
美しい景色があっても意味がなく、
食欲がなければ美食も意味を成さないからだ。
いい死に方をして頂くと言う事は
いい生き方をするということに他ならない。
一人でも多くの方に納得出来るまで生き、
天命を全うし、大往生して頂きたい。
我が使命の一つである。
死を”The END”と捉えて絶望しする必要はない。
いろいろな人の考え方はあるが、
その死の先に新しいスタートが必ずある気がしてならない。
そうであるからこそ、良い死に方をせんといかんと思う。
大地で朽ち果てても
それはやがて土とともになり、
そこからやがて草木が生え、
密になって蜂に運ばれても良い。
そして新しい生命の栄養となって生まれる事もあろう。
葉になり生きる事もあろう。
大樹になる事もあろう。
ただ、私の知る限り、死がすべての終わりである
現象はひとつもない。
故によく生き、よく死に、今与えられた天命を
全うしなくてはならないと思う。
医師として働く弟から医学に対する限界と、
その中でも難治ながら処置をし、
「エライ、エライ」と言いながらも毎日プリンを食べてくれる
ことに幸せを感じるといった旨のメールが届いた。
西洋医にしろ鍼医者にしろ同じように悩むようだ。
よく悩み 彼なりの答えを見つけて欲しい。
どのような職にあろうと 人には必ず天命がある。
職に付き 悩み 進む事は
何よりも尊いことで 経験する事に一切無駄などない。
  鍼師 林

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