病を本となし
工を表となす。
自然治癒力と言うものがあり、
病める者自身で治すのが
本であり、
医者はこれを手伝うもので主役ではない。
よくテレビで医者が神の手と言われ
その気になっているが、
敢えて神という言い方を引き継ぐなら
神は病人の身体の中に存在する。
医者はその神と語らう通訳のようなもの。
鍼をかざせばその神は輝く 正気がよく働いてくれる。
病は結果癒えるものだ。
戦争も医学も華やかな手法がわかりやすく
もてはやされやすい。
しかし、対話で治めるもの 医にあっては未然に治す者が
誰の眼にも映りにくい中、その実 どんなに素晴らしいか。
未病治
メスを入れる者より
これから病む事を知り 一声、或いは 一鍼することにより
大事にいたらないようにそっとおさめる事。
どんなに尊いことか。
また、
ある者達が
神の手と驕るのはどうだろうか。
林