下積み修行中の本多のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不愉快なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
今回は飲食について書いていきます。
飲食について問診するときはまず食欲の有無を伺います。
①食べたくない
②空腹だけど食べたくない
③食後すぐに食べたくなる
に分けられます。
それぞれが何故そうなるのかについて書いていきます。
①は食欲不振のことで虚実に分けられます。
⑴肝胃不和
思慮過度によるストレスで肝の疏泄作用の
失調から胃の受納機能が衰える。
症状:怒りっぽくなる・両胸部の脹痛など
⑵脾胃湿熱
脂っこいもの・甘い物の過食により中焦に
湿熱が生じて脾胃の運化・受納と昇・降が失調する。
症状:上腹部が痞える・嘔吐・倦怠感など
⑶食滞
食滞とは胃に食べ物が滞ることで、消化に悪いものを食べたり
暴飲暴食により生じるものをいいます。
症状:上腹部の膨満感・腐臭のある噯気(げっぷ)等
⑷脾胃気虚
飲食不節(過食・少食・偏食)により脾胃の気が
損傷されて発生します。
症状:上腹部の膨満感・息切れしやすい等
⑸脾胃虚弱
暴飲暴食や不規則な生活等で運化・受納機能が低下する。
症状:食後に腹が張る・息切れしやすい・倦怠感等
⑹脾胃虚寒
冷たい物の飲み過ぎ、なま物の食べ過ぎにより
脾胃気虚から脾胃陽虚に進行し虚寒症状が生じます。
症状:持続性の上腹部鈍痛・一過性の上腹部痛・軟便など
②は熱邪や虚熱で胃陰の不足により生じます。
症状:大便硬結・小便の量が減る・水を飲みたがる等
③は消穀善飢(しょうこくぜんき)といい、
原因として、胃火と陽明蓄血に分けられるようです。
⑴胃火
燥熱の邪を外感、または肝鬱化火により胃熱が盛んになり
胃陰が消耗して生じます。
症状:口渇・痩せる・便秘など
⑵陽明蓄血
瘀血が陽明胃経・陽明大腸経で形成されておこります。
症状:口渇はあるが飲みたがらない・便秘・健忘(物忘れ)等
上記の他に、ある特定の食べ物の臭いを嗅ぐか、
少し口に入れただけで嘔気・嘔吐を伴うものもあります。
これは悪食(おしょく)または厭食(えんしょく)と称され、
主に脾胃・肝胆の湿熱から発症されます。
特に脂っこい臭い、味の濃いものでおきることが多いようです。
参考文献:
『中医基本用語辞典』
『中医学の基礎』 東洋学術出版社
『東洋医学臨床論』 医道の日本社
『症状による中医診断と治療』 燎原書店
本多