黄帝問曰.厥之寒熱者.何也.
岐伯對曰.陽氣衰於下.則爲寒厥.陰氣衰於下.則爲熱厥.
帝曰.熱厥之爲熱也.必起於足下者.何也.
岐伯曰.陽氣起於足五指之表.陰脉者.集於足下.而聚於足心.故陽氣勝.則足下熱也.
帝曰.寒厥之爲寒也.必從五指而上於膝者.何也.
岐伯曰.陰氣起於五指之裏.集於膝下.而聚於膝上.故陰氣勝.則從五指至膝上寒.其寒也不從外.皆從内也.

厥でも熱厥と寒厥があるということが書かれていて、
熱厥は何故、かならず足下から起こるんだろうか。
寒厥の寒は何故、かならず五指より膝に現れるのか。
という問いに対して
陽気は五指の表から起こり、
陰脈は足下に集まり、足心に聚まるが故に 陽気が勝つと
決まって足下に出るためで、
逆にインキは五指の裏に起こり、膝下に集まりて膝上に聚まるので
陰気が勝ると五指より膝上が寒いのであると答えています。
この寒は外からではなく、
内から生じるものであり、
寒熱に対しても、
子供のようになんでも疑問に思わなくてはいけないんですね。
プロになればなるほど、
なかなかこういう視点は持ちにくいです。
内熱にしろ、
虚寒にしろ、よく寒熱の動き、転化、場所、原因など
本当に生き物のように変化自在ですが、
根本を見失わなければ手に取るようにわかるので
深い観察が必要ですね。
 ※黄帝内経とは現存する中国最古の医学書とされています。

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