自汗とは、
労働・運動・天候・着衣・発散薬の服用等の要素に関係なく、
自然に汗が出ること。
表証・裏証・虚証・実証のいずれにもみられ、
臨床においては外感病か内傷病かの判断が必要となる。
学生時代、
学校の授業では「自汗=陽虚」と教えられていたが、
実際 臨床の場ではそうではなく、
実証、虚証もあれば虚実が挾雑を呈することもある。
ここ1ヶ月程、手の痺れで診させて頂いている患者さんが
自汗も気になると仰るので施術に当たらせて頂いた。
手の痺れは7割程取れてきたものの、なかなか自汗に改善がなく悩んだが、
問診を繰り返し、患者さんに日常からよく観察してもらい、
そして日を詰めてきて頂いたことで自汗にも改善がみられてきた。
また、手の痺れと自汗が関連していることも分かり、
虚実が挟雑したものであると考察できた。