こんにちは、新川です。
鍼灸と漢方の考え方の根本は
非常に類似点が多くあり、
漢方の効能を鍼灸に応用することで
さまざまな病に対応することが可能です。
そこで今回は、
漢方薬を解説していきます。
自分の頭の中の散らかっているものを
整理する感覚で
書き綴って参りますので、
分かりづらい文章になっておりますが、
ご容赦下さい。
今回は、葛根湯についてです。


葛根湯
『風邪には葛根湯』
というフレーズでおなじみの漢方ですが、
風邪の症状も様々ですので、
絶対効く!
というものでは
当然ありません。

そのような薬があればありがたいですけどね。
さて、ではどのような症状に
効果を発揮するのか?
体の中によけいなモノが入り込んだ結果、
浅い所(太陽)だけにとどまらず、
もう少し深い所(陽明)に入り込んで
胃腸に侵入し下痢の症状が出現したもの。
頚、背中の強張り、無汗、悪風を伴う。
葛根4・麻黄3・桂枝2
生姜3・炙甘草2・白芍2・大棗2
(数字は割合)とあり、中でも
葛根(陽明肌腠の邪を外解し清陽を鼓舞して津液を外達させる)

麻黄(開表発汗させつよく邪を散らす)
の効果が重要となります。
太陽と陽明を開くことで汗とともに邪を散らすわけですね。
以前、葛根湯証と弁証し、
合谷を処方した後に、
汗と共に症状が改善しました。
このように漢方の考え方を鍼灸に応用すると
非常に治療の幅が広がってまいります。
参考文献:
中医臨床のための方剤学:(医歯薬出版株式会社)
中医基本用語辞典:(東洋学術出版社)
臓腑経絡学:(アルテミシア)
                   新川

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