こんにちは、為沢です。
秋ですね。
読書の秋なので、
先日京都にある恵文社という本屋さんに行き
本を何冊か購入致しました。
今読んでおりますのが
戦場カメラマン・ロバート・キャパ氏の
「ちょっとピンぼけ」という本です。
ちょっとピンぼけ 新版 (1980/01) ロバート・キャパ |
(私見ですが)外国人の文章は言い回しが
回りくどくて、読み辛いため
なかなか読み進まないのですが、
写真も載っておりますので
写真ばかり見て楽しんでおります。
はい。
では、今回は経穴解説をして参ります。
今回は気戸(きこ)を御紹介致します。
足陽明胃経
気戸(きこ)
取穴部位は
鎖骨下際にあり、前正中線の外4寸、乳頭線上に取ります。
気戸とは気の門戸という意味で、
肺がその下方にあります。
気戸は肺気との関わりが強く
肺の異常を診たり、
または肺気を促す上で
よく効果のある経穴かと思います。
肺には魄(はく)という気が宿ります。
魄とは、本能的な精神活動を意味し、
さらに高度な精神活動・肝に宿る魂(こん)
によってコントロールされるため、
合わせて魂魄(こんぱく)とも呼ばれ、
魂と魄は依存しあい、分離することはできません。
(余談…魂魄を調べていて分かったのですが
キョンシーは、魂が天に帰り魄のみの存在とされるようです!)
…ここで何が言いたいかというと
肺(魄)を促すことで
肝(魂)を動かすこともできるということです。
肺が病んでいるから肺経の経穴を使用
肝が病んでいるから肝経の経穴を使用…ではなく、
このように応用を効かせることも必要です。
ビリヤードでも、
毎回、狙い球を一直線に狙えれば簡単なのですが
他の球が邪魔で真っすぐ打てない場合は
クッションボールや回転を変えて打つなど
様々な技を応用して攻略していきます。
鍼灸術も同じで、
臨機応変に柔軟な発想をもって施術して頂きたいです。
(ちなみに私はビリヤード苦手です)
参考文献:
『針灸学[経穴篇]』
『中医病因病機学』 東洋学術出版社
『兪穴学』 たにぐち書店
『経絡経穴概論』 医道の日本社
為沢
ノルマンディー上陸作戦、ライカ、ハンガリー系ユダヤ人ロバート・キャバですね。ロバート・
キャバを鑑賞する鍼師だなんて近づきがたいストイックな人物像を想像してしまいますね(笑)
確かにロバート・キャバの作品には引き込まれますね。気温や音、風、声、ロバートの息使いまで聞こえてきそうで・・・。その1シーンの目撃者になったような気にさせられます。
生真面目な面ばかりだと 近寄りがたくなりますが
人間的な一面が垣間見れると
ホッとして親近感が湧きますね。
さぞかしビリヤード、お得意なんだろうなと思ったら・・・・・
思わず ずっこけて笑い転げました。
鍼灸ブログの軸はブレずに
分かり易く御紹介できればと思い、
最近は私的なことも織り交ぜて書き込んでおりますが、
ビリヤードの件は説得力に欠けましたね(笑)
親近感が湧いて頂ければ幸いです。
これからも楽しく御紹介できればと思います。