こんにちは、スタッフの新川です。
私が金沢の実家へ帰省した時のお話です。
田舎なので暇を持て余し、
夜中に散歩に出かけました。
ふと、空を見上げると
異様な数の星に
改めて驚かされ、
「都会との空気の違い」を
痛感致しました。
田舎もたまに帰るといいですね。
そんな訳で、
今回は肺と金の関係についてです。
金ー肺
金は、
不純・不正なものを除き整え清めたり(粛清)
変化を起こし、新しいものにする(変革)
性質があります。
肺は、
呼吸を主り、
身体の中の濁気を排出し、
自然界の清気を吸入する作用があり、
空気清浄機のような役割をしております。
また呼吸することで『気』の出入りを行い、
全身の気の調整を行います。
Q. 呼吸をたくさんすれば気の流れは良くなるのか?
A. 一時的に流れが良くなる可能性はあるが、
根本から変わっているわけではありません。
なぜなら全身の気の調整に必要なものとして
宗気が挙げられます。
宗気とは
水穀の精気(脾胃の消化によって得られるエネルギー)と
清気(自然界から吸入する気)が
結合することによって生成されます。
おなかによいものをおいしく食べ、きれいな空気を吸う。
当たり前のことですが、近代の生活ではそう簡単に
出来ないのではないでしょうか?
次回は水ー腎の関係についてです。
木→火→土→金→水と
進めておりますので、
五行と五臓の関係で言えば
次回で一区切りです。
先はまだまだ長いですが、
お付き合い下さいませ!
※宗気
自然界から吸入する気と脾胃の消化によって
得られる水穀の精気とが結び付いて
形成されるもので、肺で生成されて
胸中に集まる。
これは、全身の気の運動・輸布の
出発点である。
宗気には2つの機能がある。
1つは肺の機能活動の維持、
つまり肺臓の呼吸活動を
推動することである。
もう1つは心脈の中に入り、
心気が血液の運行を推動するのを
補助することである。
肢体の寒温や各種の機能活動などは、
みな宗気に関係する。
また声・言語・呼吸の強弱も
宗気の盛衰と密接な関係がある。
(東洋学術出版社・中医基本用語辞典より引用)
参考文献:『鍼灸学[基礎編]』
『中医弁証学』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『臓腑経絡学』 アルテミシア